2017年8月30日水曜日

終活は元気なうちに


 皆様こんにちは、行政書士の今澤嘉孝(いまざわ きよたか)です。


以前、相続相談でこんな話がありました。


被相続人(亡くなった方)が妻で、夫からの相談でした。


そのご夫婦にはお子様がおられず、法定相続人は配偶者である夫と、

被相続人の兄弟姉妹と甥と姪の4人でした。

夫と被相続人の兄弟姉妹様は交流もあり、仲もよいのですが、

甥姪様とはほとんど交流が無く、前回会ったのも10年以上前だそうで、

甥の名前も覚えていない状況でした。



こんな時「遺言書」が有り、被相続人名義のすべての財産を夫に

相続させる旨を書いておけば、財産の分け方をすべての相続人で話し合う、

「遺産分割協議」が不要でした。



お話しをお聞きすると、生前に遺言書を書いたほうが良いとは

思ってはいたらしいのですが、本人様は元気なときに自分の死後のことを

考えるのは嫌だったとのことでした。

そしてご病気になったとき、遺言書をつくろうと思った時に、今度は夫のほうが

病気なのに遺言書をつくるのは大変だからと妻の体を気遣い、止めました。



相談者である夫は、遺産分割協議がまとまるだろうか?と不安になっておられました。

こんなことなら、遺言書をつくっておくべきだったともおっしゃてました。



人間だれしも自分の死後のことなど考えたくはないと思います(私もそうです)。

しかし自分の死後、相続トラブルの可能性があったり、特定の人に財産を残して

あげたい(又はあげたくない)という希望があるなら、そこは自分を曲げて、

大切な人のために、しかるべき準備をしてあげたほうが良いと思います。

終活は元気な時にしかできないのですから。